阪神岡田彰布監督(65)が「勝負の9月」の残り26試合で、ついにムチを入れる。3連敗中の悪い流れを変えるべく、打線や投手陣のテコ入れを行う。
13打席連続無安打のドラフト1位森下翔太外野手(23)を3番からいったん外すなど、調子がいい選手から日替わりで起用する考えだ。9月1日からのヤクルト3連戦(神宮)を前に、8月31日は甲子園で指名練習を行った。2位広島が巨人戦に敗れ、ゲーム差は5・5。第1次政権時に月別最高タイ勝率を誇った9月、「アレ」へスパートに入る。
◇ ◇ ◇
岡田監督は「ちょうどええ機会や」と表現した。3連敗中に13打席無安打だった森下を3番から外す考えだ。「もうガムシャラにいかなあかんわな。決まった打順じゃないからな。自分で勝ち取っていかな」。代役候補はミエセスで「そんな(状態は)悪ないんちゃう。(代打の)1打席はちょっとしんどいよな」とスタメン起用もありそうな情勢。今季4試合で3番を任されている小野寺ら調子のいい控えも日替わりで起用し、総力戦で戦う。
打順で手を加えるのは3番、5番、6番あたり。一方でもちろん4番大山は不動だ。指揮官は「別に変える必要はないからな」と全幅の信頼を寄せる。大山自身、9月を得意としている。昨季までの9月通算は136安打、24本塁打、85打点は月間最多を誇る。梅野離脱後13試合連続でスタメンマスクをかぶる坂本についても「ある程度は坂本でいく」とイメージする。
先発では5試合続けて6回未満で降板している大竹を水曜日のローテーションから外し、間隔を空ける。6日の中日戦(バンテリンドーム)は2軍から才木を復帰させる。8月30日の2軍中日戦で先発し、4回無安打無失点と好投。「だいぶ調子上がってきたみたいやから。(大竹も)1年間投げて、休んでないやろ」と先も見すえる。リリーフでは疲れの見える加治屋を、浜地と入れ替えた。
2位広島がじわりじわりと追い上げる状況。だが、指揮官は歴史的V逸した08年と今季には違いがあるという。「前の方が勝たなあかんと思っとったな。(優勝を)経験のある選手が多かったから余計な。今年の場合は無我夢中でみんなやってこの成績やからな」と冷静に説明する。「ここまで勝つと思ってなかった。やっぱり選手に力があったと思うし、みんな自信つけてという感じよ」。まだまだ伸びしろを感じている。
第1次政権時の9月通算成績は63勝44敗1分け、勝率5割8分9厘。月別では7月と並んで最高勝率を記録している。「プレッシャーのかかる9月で、どんだけ継続してできるか」。若い選手たちが一丸となって戦えば、必ず「アレ」にたどり着く。【石橋隆雄】
◆9月の岡田監督 前回阪神監督時代の勝率5割8分9厘(63勝44敗1分け)は7月と並び最高。05年9月7日中日戦ではあわや没収試合という死闘を制し、Vへ快進撃を始めた。06年には9連勝を含む17勝4敗の勝率8割1分の好成績。07年にも8月末の2連勝を含め同月中に10連勝到達と、落合博満監督率いる黄金時代の中日と激しく争った。
◆9月の大山 昨季までの136安打、24本塁打、85打点はいずれも自身月別最多。圧巻は18年9月で、39安打は2リーグ分立後の月間安打数球団5位タイ。同月16日DeNA戦では、プロ野球史上初の「1試合3本塁打&6安打」を成し遂げた。
▼阪神は1日にも再び優勝マジックが点灯する。条件は阪神○なら広島△または●、阪神△なら広島●。いずれの場合もM18となる。なお優勝決定は、現日程で最短12日。



