阪神が広島に連勝し、今季4度目の7連勝で、優勝マジックを一挙に「3」減らして「7」とした。

序盤から阪神ペース。先発の大竹耕太郎投手(28)が、5回まで無失点と試合を作ると、2回に打線が呼応。先頭の佐藤輝明内野手(24)が右中間への二塁打で口火を切る。続くシェルドン・ノイジー外野手(28)が右前へ先制適時打。さらに1死一、三塁から投手の大竹が、左翼へプロ初の長打&適時打となる二塁打を放ち1点を追加。なお二、三塁の好機に近本光司外野手(28)が左へ2点タイムリー二塁打でこの回4点を先制した。5回にも内野ゴロの間に1点を加え、広島森下をKOした。

7回に1点を失ったところで大竹は石井と交代したが、6回2/3を5安打1失点(自責0)と上々の投球で、育成ドラフト出身では史上4人目の2桁勝利に到達した。

投打ががっちりかみ合ったチームは、これで貯金が今季最多の32。マジックが1ケタとなり、念願の「アレ」へ向け、カウントダウンが一気に加速した。

▼阪神が2位広島に10差をつけた。2位球団に2桁ゲーム差をつけての首位は、08年7月26日に2位巨人に10・5差として以来15年ぶり。また、今季このカード12勝7敗1分けとし、5試合を残して5割以上が確定。既に他のセ4球団には勝ち越しを決めており、交流戦を除いて全球団に勝ち越す完全優勝に王手をかけた。

▼阪神は9月1日から今季4度目の7連勝。今季最長は、8月3日中日戦~同13日ヤクルト戦の10連勝。

▼阪神は76勝44敗4分けで貯金を32とした。前回の岡田監督時代の最多は33で、05年に2度記録しており、あと1と迫った。なお2リーグ分立後の球団最多は03年の40(同年中に7度記録)。球団最多は、1リーグ時代の47年11月12日に79勝37敗3分けとした貯金42。

▼阪神は今季デーゲームで16勝8敗1分け、勝率6割6分2厘。甲子園では11勝2敗1分け、8割4分6厘の好成績を収めている。