阪神18年ぶりの「アレ」が目前に迫っている。14日午後6時からは、優勝マジック1で巨人戦(甲子園)に臨む。

スポーツ紙の見出しも「明日にもアレ」「史上最速アレ」などと表現してきたが、そもそも「アレ」ってなんだっけ?

話は岡田監督がオリックスの指揮を執っていた2010年までさかのぼる。交流戦の優勝を争う中、選手が意識しないように「優勝」とは言わず「アレ」という言葉を使用。コーチや報道陣まで「アレ」と表現し、見事に初優勝を飾った。当時は交流戦優勝グッズとして「アレしてもうた」Tシャツが売り出されるなど話題となった。

阪神で第2次政権を指揮するにあたり、昨秋の監督就任会見で「『優勝します』とは僕はよう言わないですけど、ずっと優勝は“アレ”としか言ってなかったんで。シーズン終わる頃には楽しみにしてもらったら、いいと思います」とあいさつ。すると秋季練習やキャンプ、オフの契約更改の場で、「一緒に“アレ”目指して頑張りたい」(湯浅)、「絶対に“アレ”をして、喜ばせたい」(岩崎)、「優勝したら絶対、流行語になるでしょ。“アレ”を目指して頑張りたいと思います」(佐藤輝)と選手が次々に口にしてキーワードとなり、ファンもSNSなどで盛り上がるようになった。

今季のチームスローガンは「A.R.E.」。Aim(エイム)、Respect(リスペクト)、Empower(エンパワー)の思いを込めた造語だが、もちろん語源は岡田監督の「アレ」からきている。

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