ヤクルトが1・5ゲーム差で迎えた最下位中日とのラスト2連戦の初戦をサヨナラ勝ちした。

同点の9回1死満塁、イニングまたぎとなった中日松山からホセ・オスナ内野手(30)が左前へサヨナラ打。祝福のウオーターシャワーを浴び「内山が2リットルぐらいかけてきた。多すぎだよ!」と笑った。

2-5で迎えた8回無死一塁では、フェリスからドミンゴ・サンタナ外野手(31)が右中間へ17号2ランを放ち、反撃ののろしを上げた。

助っ人2人による逆転劇。オスナは「積極的に甘い球を待った。前の打席からフォークを多投していると思っていた。初球、フォークが浮いてきたので良いスイングができた」と狙い球を冷静に絞っていた。

高津臣吾監督は「思い切りというか、割り切りというか、さすがだなと思いますね。狙った球をしっかり振りにいきますし、見習わなきゃいけない部分もある」と、3年目となった2人の助っ人をあらためて評価した。

先発の石川雅規投手(43)は2、3回は3者凡退とリズムに乗ったが、初回と4回にカリステに被弾するなど、3回1/3で6安打5失点。「初回のよーいドンの2点と、4回、粘れなかった」と唇をかんだ。石川の後をリリーフした大西広樹投手(25)が、1死一、二塁から無失点で切り抜け高津監督は「そこから失点しなかったのは大きいと思いますね。ゲームが傾きかけていた時に食い止められたのは非常に大きかった。その後の高梨、田口もよく0で行った」と救援陣をたたえた。

リリーフ陣が粘り、終盤で3点差を逆転。指揮官は「厳しい状況でよく8、9回でひっくり返した。なかなか2点目を取って4回以降、チャンスらしいチャンスもなかったですけど、よく終盤につないで勝ったと思います」と、今季4度目のサヨナラ勝ちをつかんだ選手らをたたえた。【三須一紀】

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