ロッテの小島和哉投手(27)が2被弾などで、6回2/3 7失点で6敗目(8勝)を喫した。

初回は3者凡退に抑えて上々のスタートをきったが、2回先頭のソフトバンク近藤に左越え本塁打を浴び、先制を許した。22日には発熱による「特例2023」で登録抹消。微熱だったため、熱の下がった翌23日にはブルペンに入って調整した。クライマックスシリーズ(CS)出場権を争うソフトバンクとの直接対決を重視し、今季初の中5日登板に予定通り準備した。「チームが連敗中での登板でしたし、大事な試合ということもわかっていたので、この試合にかける思いはあったのですが、結果を出すことが出来ず悔しいです」。5回先頭の井上にはプロ初弾となる左越えソロを喫し、連打や押し出し四球で一挙3失点。押し出し四球の場面では、天を仰いで跳びはねて悔しさを表す場面もあった。

吉井監督は「立ち上がりの調子は悪くなかったと思うんですけれど」と評価した一方、6安打5四死球の内容には「打たれたくないと思うとボールが多くなって苦しくなって、失点しまう。今日もそういうパターン。小島の課題」と分析した。同じ早大OB和田との投げ合いに「和田先輩はどんどんストライクゾーンに強い球を投げ込んでいたので、あのへんを小島も見習ってほしい」と願った。

6回を投げ終えて101球だったが、7回も続投した。「彼が『いきます』といったので。こっちもいかすつもりでいたんですけれど、ファイティングポーズをまだ下ろしていないんだったら『いこう』と」。開幕投手も任せた小島の気持ちの強さには頼もしさを感じていた。

チームは6連敗となり、CS圏外の4位に陥落した。【鎌田直秀】