慶大が、接戦の末に5-4で法大に勝利した。4回戦までもつれたが、2勝1分1敗で勝ち点を挙げた。
3-4で迎えた6回2死二、三塁で、本間颯太朗内野手(3年=慶応)が決勝の2点適時打を放った。勝ち点を2とし、明大に並んで首位タイにつけた。法大は先制したが、終盤に追加点を奪えなかった。
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慶大の“執念”が実った。2-4で迎えた6回2死一、三塁、リーグ通算19本塁打の今秋ドラフト候補、広瀬隆太内野手(4年=慶応)が右前打を放って1点を返し、ベンチは一気に盛り上がった。さらに2死二、三塁、本間が右前打で続き、2点を追加して勝ち越し。3番を任されている本間は「広瀬さんが執念を見せてくれた。最高の形になりました」と喜んだ。今夏は、打撃について広瀬から教えてもらった。「へその前で返す。高めに目付けをする」というアドバイスを徹底。秋季リーグ戦では全6試合で安打を放ち、打率4割3分5厘と絶好調だ。
元チームメートの勇姿からパワーをもらった。生駒ボーイズでは、ソフトバンク井上とプレー。6日に井上がプロ初安打を放つと、本間は10日の立大戦で大学初本塁打を含む2発。25日には井上がプロ初本塁打を放っており「同期が頑張っているなと思うと、刺激になります」と言う。
4回戦までもつれたカードで勝ち点を挙げ、堀井哲也監督(62)は「壮絶な4日間でしたが、結果としてはよかった」。接戦を勝ち切った強さが、チームの糧になる。【保坂恭子】