楽天の23年シーズンが終わった。勝てば2年ぶりのCS出場だったロッテ戦(楽天モバイルパーク)に敗れ、借金1の4位で終わった。試合後の最終戦セレモニー。石井一久監督(50)はファンに頭を下げ、チームとして来季の躍進を誓った。

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勝って、この瞬間を迎えられていたら…。満員となった本拠地で、楽天ファンの誰もがそう思ったはずだ。石井監督も同じ思い。マイクの前に立ち、一言一言かみしめるように言った。

「今日の試合に敗れて、皆さんをCSにお連れすることできず、申し訳ありませんでした。このチームで出だし3カ月、苦しい時を過ごしました。ただ、皆さんの声援のおかげでなんとか持ち直し、この1戦にこぎつけることができました。皆さんの応援『この歌を背に受け今戦え』、僕はこの歌が大好きなんですけど、その声援を背に、選手は残り試合なんとか死に物狂いで、この1戦にたどり着いてくれたと思います。いろいろと応援ありがとうございました。今日負けて、すごく悔しい思いです。選手もそうです。この悔しさを胸に、また来年、選手、チームは一生懸命、悔しさを晴らすためにやっていきます」

2年連続4位。来季こそ、CSはもちろん、優勝をつかむ。