阪神岡田彰布監督(65)が11日、今月26日に開催されるドラフト会議前に1位で指名する選手を公表しないことを宣言した。また、各球団に対して1位で指名する選手を公表しないという新制度を岡田節全開で提案した。指揮官の一問一答は以下の通り。

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-ドラフトですが、巨人は1位を今年は公表しないと

「いや、俺もせえへんよ。そんなん当たり前やろ」

-去年は多くの他球団が公表した

「いやだからお前、NPBに各球団言うなって、もうそう言うたらどうやって俺言うてんねんフロントに。今年は客入れるとか言うてるから、そんなん面白ないやんか、何のためのドラフトやねん。そんなん(NPBの)コミッショナーに言わしたらええこと、そうやろ。簡単なことやのに何でそんなことせえへんのかなと思って。コミッショナー通達で『マスコミに言うな』言うたら終わりやんか。違うの? そんなん簡単なことやろ。去年のあんなあれと違うなあ、お客さん入れて今年はやるとか言うとったから、それやったらお前、そんなん楽しみとかなあ。そんなん当たり前のことを簡単にせえへんのやろなあ」

-球団の戦略的にもオープンにするのは好ましくないか

「いや、そらそう思うよ。公表っていうかなああ、そこでお前、『ワァーッ』と沸くわけやんか。誰か指名したんで、そんなん分かってたらなあ、まあ前はリモートやったからなあ、あれやったけど、今回はそういうなあ、お客さん入れてテーブルついてやるんやったら、マスコミには言わないっていうな、そういうような指令を出せばええと思うけどなあ、俺は。仕事さしたらええんや、考えさしたら。(マスコミは)当たらへんけど、何もすることないやんか、公表したら」

-ビデオはご覧になったか

「いや、そんなに見てない見てない。まだなあ、ドラフトに関してはそんなに見いひんよ。ある程度は任してるから。まあそらスカウトのなあ、1年間の成果やからな、そんな、そら最低限はビデオ見るけど、評価はほとんどスカウトに任してるよ。そんなん当たり前やん。唯一の正月やねんから、スカウトの」

-去年は右バッター、左ピッチャーと足りないところをいっていたが、今年はそういう部分はないか

「去年はもう、俺が決まったときから浅野やったやろ、そんなもん。俺はだから補強というか、補うところをずっと少なかった左ピッチャーを取るとか、そういうバランスのあれやからな。でもそこにマッチする選手がおれへん年もあるからな。全部うまいこといくわけじゃないから。今年なんか、ほとんどピッチャーやろ、結局は。野手はあんまりいない言うてるやんか。もう、どこもほとんどピッチャーになるんとちゃう? 上位というかな。その辺の兼ね合いで、まあ俺はもうチーム的には野手よりも今年はピッチャーの方がええかなとは思ってるけどな、上位の方はな。野手はちょっとやっぱり下で若いのを、高校生を取っておかなあかんからなあ、バランス的にも」

-センターラインの高校生を

「そんなセンターラインの高校生なんていてないやん。おったら、今ごろ新聞みんな書いてるやん。そんなすごいのおったら」

-ー常に高卒の野手が育って欲しいと

「育たんやん。なあ。結局なかなか難しいわ、そんなの」

-捕手の補強も難しい

「キャッチャーの補強はええわ。キャッチャーは育てんとあかんわ。キャッチャーは高校生よ。みんな今までもそうやんか。プロ野球の(名)キャッチャーって、みんな高校生やんか。大学出でホンマにやったの古田(敦也)くらいやろ。癖のない、高校の若いときからプロのボールを受けとかなあかんということよ。みんなそうやろ、野村(克也)さん、森(祗晶)さんに始まって。みんなキャッチャー高校出やで。だから俺も高校出のキャッチャー、あないしてキャンプでも呼ぶんよ、2人(藤田、中川)。変に頭の中の癖がつかんうちに、新鮮なうちにプロのボール受けさせて、配球とかもな」