岡田指令に一発回答! 阪神近本光司外野手(28)が14日、みやざきフェニックス・リーグの西武戦(アイビー)で3安打を放った。前日13日に岡田彰布監督(65)から「1回の裏、先頭の近本が塁に出たら勝てる」とCSファイナルステージのキーマンに挙げられていた中、第1打席に中前打を決め、早速CSデモを済ませた。主力野手でベストオーダーを組んだ一戦は1-2で敗戦。指揮官はジャージー姿でネット裏室内から視察した。
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曇天の宮崎に乾いた打球音が響いた。近本が、ジャージー姿の岡田監督の要求に難なく応えた。初回の第1打席、初球。西武の育成左腕菅井の142キロを中前にはじき返した。4日の1軍ヤクルト戦以来、10日ぶりのゲームでもプチブランクを感じさせない。「ファーストストライクをしっかり捉えるっていう感じです」。通常運転で快音を響かせた。
前日13日のCS開幕前日会見では岡田監督から「1回の裏、先頭の近本が塁に出たら勝てると思う」とCSファイナルステージのキーマンに挙げられた。リードオフマンは一振りで予行演習を完了した。1-2で敗れ「近本初回出塁→勝利」の方程式は完成しなかったものの、まだフェニックスリーグで調整段階だ。ネット裏の室内でチェックした指揮官も「今日、(近本が)出ても勝てんかったな(笑い)。そらあ勢いっていうか、それは(本番と)全然違うよ」と笑い飛ばした。まだギアは上がる。そんな自信も言葉ににじむ。
近本は3回も初球を捉えて中前打。8回には育成左腕の斉藤大から右前打を放ち、3安打の固め打ちで万全を証明した。「本当はシーズン中もこんな感じに打たないといけないのかなと思います」と言うほどの好感触だ。前日に宮崎入りした主力野手でベストオーダーを組んだ一戦は6安打1得点。ファイナルステージ開幕が4日後に迫る中、打線全体にはやや心配が残るも、選手会長は順調だ。
岡田監督は「どっちかいうと甲子園でやってた時は、近本が一番調子悪そうやったのになあ」と背番号5の調整ぶりに目を細めた。15日の日本ハム戦が本番前ラストゲーム。試合後、即席でサイン会を実施した近本は「追い込まれてからの対応」をテーマに掲げた。あとは仕上げの快音を残して、甲子園に帰るだけだ。【中野椋】



