CSへ号砲! 阪神佐藤輝明内野手(24)が15日、CSファイナルステージ前最後の実戦で本塁打を放った。みやざきフェニックス・リーグ日本ハム戦(宮崎市清武)に「5番三塁」で先発。5回に左腕根本から中堅左への豪快弾を決めた。前日14日の西武戦と合わせ、2試合で1番から8番のレギュラー野手全員に安打が出た。CSファーストステージは広島が突破し、18日からの決戦の相手も確定。虎が宮崎で収穫を得て、戦闘態勢を整えた。
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快晴の宮崎の空に白球が舞った。佐藤輝の放物線は、風にも乗ってグングン伸びた。中堅左の芝生席へと着弾。CSファイナルステージまで、あと3日。背番号8の代名詞とも言える本塁打で、約2800人の観衆を沸かせた。
「いい球を投げていたので、振り負けないようにいきました。センター方向というのはいいかなと。(本塁打が)出ないよりはいいんじゃないですか」
2点ビハインドの5回先頭、日本ハム根本の143キロ直球を捉えた。気温25度近く。汗ばむ陽気の中、虎党のボルテージを一気に上げた。「いい感じです」と手応え十分。CS本番への予行演習と捉えていいか? との問いには「いいんじゃないですか」とニヤリだ。不敵な笑みで甲子園での再現弾の予感を漂わせた。
13日に宮崎入りし、前日14日は10日ぶりの実戦で4打数無安打。プチブランクはあったものの、快晴のもと響かせた快音で不安を一蹴した。「2試合、フルで出たので大丈夫かなと思います」。岡田監督も「まあ1本出たのはなあ、気分的にもなあ、やっぱりなあ、悪くはないわなあ、おーん」とひと安心だ。6回1死一、二塁ではきっちりと四球を選び、坂本の2点打につなげた。
「ホームランも出たので、しっかり練習で調整して、いい準備をして本番迎えたいです」
9、10月は打率3割5分6厘、9本塁打、29打点。絶好調で143試合をフィニッシュした主砲の働きが、ポストシーズンでも鍵を握るのは言うまでもない。宮崎空港で帰阪の便を待っていると、広島のCSファーストステージ突破が決まり、3日後に迫った決戦の相手も確定した。
「どこ相手でもやることをやって、作戦とかはスコアラーの人と話し合っていきたい」
さあ、「10・18」へ準備は整った。静かに闘志を燃やし、その時を待つ。【中野椋】
▼佐藤輝は今季の広島戦で、対セ球団別最低の打率2割4分1厘と苦戦した。もっとも5本塁打は巨人戦6本に次ぎ2位。甲子園での広島戦3本塁打も、巨人戦5本に次ぎ2位だ。広島のエース床田には対戦投手別では唯一の複数本塁打となる2本塁打を放ち、うち1本は甲子園。森下にも甲子園で1本塁打を浴びせており、主戦を相手に結果を残している。



