亜大は延長10回タイブレークで勝ち越し、国学院大に先勝した。

延長10回1死二、三塁から2番浦林祐佑内野手(4年=小林西)は「草加が頑張って投げてくれていたのに、自分たちが援護できずに負ける試合が多かった。ここで4年が頑張らないといけないと思いました」と、低めのスライダーをライトオーバーの二塁打で2点勝ち越しに成功した。

先輩の活躍に力をもらった。前夜、CSのロッテ-ソフトバンク戦では、0-3で迎えた延長10回。亜大OBのロッテ藤岡が同点3ラン。CSファーストステージ突破に貢献したばかり。浦林は「昨日は、みんな部屋でテレビを見ていて、歓声が起こった。藤岡さんが打って、力をもらうことができました」。現在勝ち点1で最下位。今節の結果で順位が決まる。そんな大事な試合前夜に見た先輩の活躍。「自分たちも負けられない。何としても1部に残りたいと思いました」。あらためて、先輩たちがつないできた1部残留の思いを新たにした。

投げては先発の、ドラフト上位候補に挙がる最速153キロ右腕、草加勝投手(4年=創志学園)が、140キロ中盤の真っすぐと、110キロ前後の変化球で緩急をつけ、9回を投げ4安打1失点。7回以降は毎回の奪三振で走者を許さず。「緩急をつけるのが自分の投球スタイル。球速も出ないし、球の質が落ちている中で、最少失点に抑えられたことはよかったと思います」と、安心した表情を見せた。

チームは最下位争い中で、1敗もできない状況が続く。鈴木一央監督(48)は「苦しいゲームでしたが、投手中心に全員野球で一生懸命やってくれた。今日の草加は100点です!」と、笑顔でエースの好投をたたえた。