次は勝つ! 阪神村上頌樹投手(25)が日本シリーズに向け、オリックス山本へのリベンジに闘志を燃やした。「勉強になりましたけど、負けてしまった。悔しかったので、また投げられるのであればしっかり勝ちたいと思う」。この日は甲子園での全体練習で調整した。

同学年の右腕とは、今季6月13日の交流戦で投げ合った。村上は8回4安打2失点の好投を見せたが、山本はさらに上回る8回2安打無失点。「ランナー背負ってからのピッチングがやっぱり違った」。黒星を喫し、3年連続4冠投手の実力を肌で感じとった。

村上は28日の同シリーズ初戦(京セラドーム大阪)先発が濃厚。山本も同戦での登板が有力視され、実現すれば約4カ月半ぶりのマッチアップとなる。一戦以来、村上は好投を重ねてセ界最優秀防御率のタイトルを獲得。「だいぶ緊張して力んでいたと思う」と振り返るCS初戦の緊張感も経験した。「交流戦からだいぶたって。チームに貢献できて、タイトルも取れて自信はついたので。しっかり投げたい」。

前日21日には先発陣での「先発会」に参加。「誰が投げても抑えられるようなピッチャー陣。自分も食らいついて投げたい」。結束力を高め、関西ダービーへ挑む。【波部俊之介】

◆6月13日オリックス戦(甲子園)前試合まで9試合で5勝2敗と自信をつけ始めた村上が、球界のエースを初顔合わせを果たした。4回に中川圭の適時打で1失点。7回にはゴンザレスから被弾し、2点目を許した。8回9奪三振の好投も、負け投手に。一方の山本は8回11K無失点で白星を挙げた。村上は打席にも2度立ち、山本の投球に「まっすぐの質であったり、変化のキレは体感できた。ああいうボールを投げられるようにやっていきたい」と、刺激を受けた。

▼日本シリーズ第1戦で先発する村上は、昨季まで通算0勝。前年まで未勝利の投手が日本シリーズ第1戦で先発するのは、21年ヤクルト奥川以来2人目。この試合でヤクルトは敗れ、奥川は勝敗無関係。村上が白星を挙げれば初となる。また阪神では、前年まで未勝利の投手が日本シリーズに先発すれば、第1戦に限らず初となる。

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