中日が苦手投手攻略へ最新型打撃マシンの導入を検討していることが24日、分かった。

秋季練習が行われるナゴヤ球場に運び込まれたのは、メジャー20球団以上が導入している「アイスピニー」(米国名・アイピッチ)という打撃マシン。トラックマンなどのデータを入力すれば、想定する投手の球を再現できる優れものだ。現在、ソフトバンクが2台導入していて、巨人も導入を検討しているという。2年連続最下位の中日は、阪神村上、DeNA東、今永、広島九里、床田らに苦戦。苦手払拭への新戦力を想定する。

佐藤チーフスコアラーは「使った選手の反応を見て、メーカーと改善とかの意見交換をする。打つだけでなく、バンテリンの室内練習場に設置して、対戦投手の球筋を実際に見て試合に臨む使用方法もある」と説明。秋季練習中の26日まで設置され、使用した選手らの意見を集約する。

グラウンドに設置されたマシンから出る球を立浪監督、和田打撃コーチも視察。指揮官は「回転数とかは一緒かもしれないが、人間が投げた球とマシンは違う。ああいう速い球を体験できるのは、普通のマシンではない。ちょっと考えます」と話した。ドラム式での球の排出で、縫い目のかかり具合では球のばらつきも。試用期間を経て最終決定される見込みだ。

【関連記事】中日ニュース一覧はこちら―>