さあ、ドラフト会議だ! 今日26日、「プロ野球ドラフト会議supported by リポビタンD」が都内で開催される。前日25日までに1位指名を公表した球団は広島、西武、中日、ソフトバンクの4球団のみで、競合によるくじ引きとなる可能性が高い。4年ぶりに有観客で迎えるドラフトで、どんなドラマが生まれるのか。

 

<最近のドラフト>

◆10年 早大から斎藤佑樹(日本ハム)大石達也(西武)福井優也(広島)の3投手が1位指名。同一チームの投手3人が1位は史上初。西武渡辺久信監督は、09年の菊池雄星(花巻東)に続いて6球団競合の大石を引き当てる強運。

◆11年 巨人の単独指名とみられた菅野智之(東海大)に日本ハムも1位指名。抽選の結果、日本ハム津田社長が引き当てる大波乱となった。菅野は入団拒否。菅野とともに「大学ビッグ3」の藤岡貴裕(東洋大)は3球団競合でロッテへ。野村祐輔(明大)は広島が単独指名。

◆12年 日本ハムが大リーグ挑戦を表明していた大谷翔平(花巻東)を強行指名。甲子園春夏連覇のエース藤浪晋太郎(大阪桐蔭)は4球団競合で阪神へ。浪人していた菅野は晴れて巨人単独指名で入団。

◆13年 前年夏の甲子園で1試合22奪三振の大会記録をマークした松井裕樹(桐光学園)に5球団が集中し、楽天が交渉権。大瀬良大地(九州共立大)には3球団が競合し、抽選の大役を田村恵スカウトに託した広島が交渉権を獲得した。

◆14年 巨人が高校通算73本塁打の岡本和真(智弁学園)を1位で単独指名。11年に菅野(東海大)を引き当てた日本ハム津田社長が、4球団競合の有原航平(早大)を当てた。ロッテは2位で田中英祐投手(京大)を指名して話題に。

◆15年 高山俊(明大)を巡る抽選で阪神とヤクルトが一騎打ち。開封と同時にヤクルト真中監督は雄たけびを上げ、ガッツポーズ。阪神金本監督は、自分のくじを確認しないまま苦笑い。ところが「交渉権確定」の印字があったのは金本監督の方だった。真中監督は、NPBマークを当たりだと勘違いしていた。

◆16年 田中正義(創価大)に5球団が競合し、ソフトバンク工藤監督が大当たり。続く外れ1位の抽選で佐々木千隼(桜美林大)にも5球団が競合し、こちらはロッテが引き当てた。外れ1位の5球団重複は史上最多。

◆17年 清宮幸太郎(早実)に7球団。野手で7球団競合は、95年福留孝介(PL学園)に並ぶ最多となった。抽選は日本ハム木田GM補佐が当てた。日本ハムは7位で宮台康平投手(東大)を指名。

◆18年 藤原恭大、根尾昂(ともに大阪桐蔭)小園海斗(報徳学園)に1位指名が集中。根尾、小園に各4球団、藤原には3球団が競合した。高校生ドラフトを除き、11球団が初回で高校生に入札したのは最多。

◆19年 佐々木朗希(大船渡)に4球団、奥川恭伸(星稜)石川昂弥(東邦)に各3球団が競合。ロッテ井口監督が18年の藤原に続き、「令和の怪物」佐々木を引き当てた。

◆20年 コロナ禍で22年まで無観客に。アマNO・1スラッガーの佐藤輝明(近大)に巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスの4球団が競合。阪神矢野監督が当たりくじを引いた。オリクス中嶋監督代行は1位の山下舜平大(福岡大大濠)について「必ず2、3年後にはエース級になる」と予告。

◆21年 市和歌山の小園健太投手がDeNA、松川虎生捕手がロッテに1位で指名された。同一高校の1位2人は史上9度目。

◆22年 浅野翔吾(高松商)を巡り、巨人原監督と阪神岡田監督が抽選で一騎打ち。抽選1勝11敗だった原監督が、08年大田泰示(東海大相模)以来の当たりくじを手に入れた。