“金粉”は封印されたままだった。2度目のドラフト会議で初めてクジを引いた日本ハム新庄剛志監督(51)だったが、“強運の右手”は発動しなかった。1位に西舘勇陽投手(中大)を指名し、巨人と競合。最初にクジを引いたが、巨人阿部慎之助監督(44)との一騎打ちに敗れた。

事前の公言通りに、抽選箱に右手を突っ込むと、時間をかけてクジを吟味。引いたクジを左胸に当て、巨人阿部監督が先にクジを開くのをじっと待った。阿部監督の右拳が上がると、肩を落として天を仰いだ。

前日25日のスカウト会議で「オレの右手から金粉が18メートル出てるんだって。生まれ持った僕の強運の右手が、どう引くか」と、自信を見せていたが完敗。外れ1位でも、楽天、ソフトバンクと3球団で競合したが、クジ引き役は小村勝球団社長に“選手交代”した。