契約金でお菓子を大人買い? 最速153キロ左腕の桐蔭横浜大・古謝樹投手(4年=湘南学院)は、楽天が外れ外れ1位で指名し交渉権を獲得した。プロでの目標として「真っすぐには自信がある。子どもたちに夢を与えられる選手になりたい」と目を輝かせた。

高校時代は3年夏の神奈川大会3回戦で県立の進学校に0-10で完敗するなど、全くの無名。一方で、横浜高コーチとして松坂大輔氏らを教えた小倉清一郎氏が指導を受け、球の出どころが見づらいフォームの基礎をたたき込まれた。大学入学後に約15キロの増量にも成功し、球速も大幅にアップした。夢だったプロ入りを実現するため、大好きな炭酸飲料を1年断ち、この日の1位指名につなげた。

謙虚な性格で、指名会見では1つ1つの質問に言葉を選びながら丁寧に対応。「契約金の使いみち」を問われると大きく表情を崩し、「小中高と大きな買い物をしたことがない。アメが好きなので、これ以上ないくらいチュッパチャップスを大人買いしたい。ラムネ味で」と喜びをかみしめていた。