北のリアルミュートになる! 上武大・進藤勇也捕手(4年=筑陽学園)が日本ハムから2位指名された。群馬・伊勢崎市内の同大で会見に臨み「ほっとしています。自信を持っている守備で強みを出していきたい」と意気込んだ。

大学NO・1捕手は二塁送球1・8秒を誇る。尊敬するのはメジャー随一の強肩、フィリーズのリアルミュート。「セカンドスローのタイミングがものすごい。魅力的だなと思われるのはやっぱりスローイングだと思うので、僕も4年間こだわってやってきた」と、下半身や肩回りの筋力強化に励んできた。

同世代の刺激も強い。リアルミュートが米国代表として出場していた今春のWBCでは、同学年のロッテ佐々木朗とオリックス宮城が日本の世界一に貢献した。「この代は高校時代に対戦した選手たちもすごく活躍している。負けられない」と言い、プロで対戦したい投手には165キロ右腕の佐々木朗を挙げた。

“最強投手世代”の力は熟知している。大卒捕手として15年ぶりの1位指名を目指したが、届かなかった。日本ハム1位の細野を含め、各球団の1位は大学日本代表などで球を受けてきた面々。「投手陣のレベルからすると納得の結果」と受け入れ、細野には「またあのすごい球を受けられるのが楽しみ」と話した。

ファイターズには大学の3つ先輩にあたる古川もおり、分からないことは相談できる。「新庄監督は周りにとらわれず、野球を楽しむ方という印象。積極的に思い切ってプレーしたい」。北海道に初上陸する日を心待ちにした。【鎌田良美】

◆進藤勇也(しんどう・ゆうや)2002(平14)3月10日、福岡市生まれ。筑陽学園では3年春、夏と甲子園出場。上武大では1年秋からベンチ入りし2年春から正捕手として活躍。5度のリーグ優勝、全日本大学選手権、明治神宮大会はいずれも2度出場。大学日本代表では、正捕手として日米大学野球優勝に貢献した。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。遠投120メートル、50メートル走6秒4。目標の選手はソフトバンク甲斐、好きな有名人はなかやまきんに君。