今年のプロ野球ドラフト会議は、1位指名で再抽選を含め7人が競合する史上初の事態となった。13、17年の6人を上回り史上最多。

【最近のドラフト】

◆16年 田中正義(創価大)に5球団が競合し、ソフトバンク工藤監督が大当たり。続く外れ1位の抽選で佐々木千隼(桜美林大)にも5球団が競合し、こちらはロッテが引き当てた。外れ1位の5球団重複は史上最多。

◆17年 清宮幸太郎(早実)に7球団。野手で7球団競合は、95年福留孝介(PL学園)に並ぶ最多となった。抽選は日本ハム木田GM補佐が当てた。日本ハムは7位で宮台康平投手(東大)を指名。

◆18年 藤原恭大、根尾昂(ともに大阪桐蔭)小園海斗(報徳学園)に1位指名が集中。根尾、小園に各4球団、藤原には3球団が競合した。高校生ドラフトを除き、11球団が初回で高校生に入札したのは最多。

◆19年 佐々木朗希(大船渡)に4球団、奥川恭伸(星稜)石川昂弥(東邦)に各3球団が競合。ロッテ井口監督が18年の藤原に続き、「令和の怪物」佐々木を引き当てた。

◆20年 コロナ禍で22年まで無観客に。アマNO・1スラッガーの佐藤輝明(近大)に巨人、阪神、ソフトバンク、オリックスの4球団が競合。阪神矢野監督が当たりくじを引いた。オリックス中嶋監督代行は1位の山下舜平大(福岡大大濠)について「必ず2、3年後にはエース級になる」と予告。

◆21年 市和歌山の小園健太投手がDeNA、松川虎生捕手がロッテに1位で指名された。同一高校の1位2人は史上9度目。

◆22年 浅野翔吾(高松商)を巡り、巨人原監督と阪神岡田監督が抽選一騎打ち。抽選1勝11敗だった原監督が、08年大田泰示(東海大相模)以来の当たりくじ。