26日のドラフト会議でヤクルトから5位指名されたルートインBCリーグの新潟アルビレックスBCの伊藤琉偉内野手(21)は一夜明けた27日、長岡市の越路河川公園野球場で約1時間、体を動かした。チームの“鉄人”稲葉大樹内野手兼野手コーチ(39)とともにキャッチボール、ノック、フリー打撃を行った。

ドラフト指名後、伊藤の元には家族や友人らから200件近くの祝福のLINEなどが届いた。「まだ返しきれていないです」と笑顔で話し、「まだ実感は湧いていないが、少しでも早く1軍に上がって1軍の舞台で活躍している姿を見せたい」と話した。

今後は自慢の守備を磨きながら、プロの強い球に打ち負けないために体作りに励む。目標の選手にヤクルトの山田哲人内野手(31)を挙げ、「自分も走攻守そろった選手に。同年代でも活躍している選手がたくさんいるので自分も早くその舞台に立てるように頑張りたい」と気持ちを新たにしていた。【大島享也】

○…球場に訪れた橋上秀樹監督(57)は「みんなに応援される選手になってほしい」と伊藤にエールを送った。橋上監督自身も83年に安田学園高(東京)からドラフト3位でヤクルトに入団し、プロ生活をスタートさせた。「いろんな球団にお世話になりましたけど、特にヤクルトはとても温かい球団。ただ毎日が競争なので、そこを勝ち抜いて。あとは彼自身がどれだけやるかなので頑張ってもらいたいですね」と話した。