阪神先発の村上頌樹投手(25)が“史上初”の快挙を達成した。7回2安打無失点でオリックス打線を翻弄(ほんろう)。打線の大量援護も呼び込み、リードを保った。同学年の相手先発山本に投げ勝った100球の熱投で、日本シリーズ初勝利となった。

今季のレギュラーシーズンで、プロ3年目での初勝利を手にした右腕。新人と外国人を除くと、前年まで0勝投手が日本シリーズの開幕投手を務めたのは21年のヤクルト奥川恭伸以来史上2人目。同戦で奥川は勝敗がついておらず、同条件での白星はプロ野球史上初となった。

歴史的な快投を見せ、38年ぶりの日本一へ開幕ダッシュに貢献した。

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▼村上が日本シリーズ<1>戦で先発し、勝利投手となった。前年まで通算0勝の投手が日本シリーズに先発したのは阪神では初。

▼前年まで0勝の投手が日本シリーズ開幕投手を務めたのは21年ヤクルト奥川恭伸以来、史上2人目。この試合でヤクルトはオリックスに敗れ、奥川は勝敗無関係。前年まで0勝の日本シリーズ開幕投手の白星は、日本人ではプロ野球初の快挙となった。なお95年には、ヤクルトの新外国人ブロスがオリックス<1>戦で勝利を挙げた例がある。

▼日本シリーズで阪神の先発投手に白星がついたのは14年ソフトバンク戦<1>戦メッセンジャー以来。日本人では03年ダイエー<5>戦の下柳剛(前日本ハム)以来。生え抜き投手に限ると、62年東映戦<2>戦村山実、85年西武戦<1>戦池田親興に次ぎ、38年ぶり3人目となった。

 

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