選手会長は日本シリーズ男だ。阪神近本光司外野手(28)が快音を連発し、サヨナラのホームを踏んだ。3-3で同点の9回1死、四球で出塁。その後1死満塁となると、最後は同学年大山のサヨナラ打で生還した。「悠輔(大山)が決めたのも大きい。チームとしても良かった」。本塁付近で待ち構えていた原口と熱く抱き合った。

「ヒットもそうですけど、結果的にエラーでチャンスをつくったりっていうのも大事。勝てばいいですし、(塁に)出ればいいですし、勝てて良かったです」

初回にオリックス山崎福から左前打で出塁。森下の適時打で先制のホームを踏んだ。同点に追いつかれた直後の2回2死一、二塁では、山崎福の142キロ直球をしぶとく左前へ。一時勝ち越しのタイムリーに「どんな形でもランナーをかえしたいという気持ちでした」と力を込めた。

5回には中前打を放ち、日本シリーズ初戦に続く2度目の猛打賞をマーク。4試合を終え打率4割6分7厘と打ちまくる。「別に状態とかは気にしていないです。ただ、結果さえ出ればいいので」。一戦必勝の思いを胸に、次の戦いへ向かう。【中野椋】

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