8日に開幕する第48回社会人野球日本選手権大会(京セラドーム大阪)の前日会見が大阪市内で行われ、今秋ドラフト指名選手ら8人が出席した。

DeNAから1位指名されたENEOSの度会隆輝外野手(21)と、オリックス7位指名のTDK・権田琉成投手(23)が静かに火花を散らした。会見直前、トイレで談笑したという2人。権田から「ドラ1おめでとう。明日(8日初戦で対戦)よろしく」と声をかけられた。

だが、会見で対戦したい選手を聞かれると権田は度会を挙げた。「ドラ1がどれほどの実力か対戦したい」と闘志メラメラ。あおられた度会も「さっきトイレで話したので権田投手です」と笑いを誘い「フルスイングでヒットを打ちたい」と意気込んだ。

2人は練習試合で対戦済み。そのときは中飛だった。今大会では8日の初戦で対戦する。最速152キロ右腕の権田は「直球で三振を取りたい」と真っ向勝負に挑む。

社会人野球最後の大会。相手のマークも厳しくなるが、度会は「調整もしっかりできて状態はよい。ドラフトは1回置いておいて、必ず優勝したいと思います」と力を込めた。社会人日本一を手土産にプロ入りを飾る意気込みだ。