オリックス山崎福也投手(31)が7日、今季取得した国内フリーエージェント(FA)権を行使した。大阪市内の球団事務所を訪れ、申請書類を提出。5日の日本シリーズ第7戦終了直後に権利行使を決めたと明かし「一野球人として1度、オリックスも含めて、他球団の自分への評価を聞きたいと思いました。オリックスへの宣言残留も含めて、今後動いていきます」と語った。

進路を決めるポイントは「やっぱりしっかり投げられる環境。そういうところを一番重点に置きたい」と働き場所を挙げた。明大から14年ドラフト1位で入団も、高い潜在能力が成績につながらずに苦しんだ。18年は初の未勝利に終わるも、同年秋に2軍監督で入閣した中嶋監督との出会いで才能が開花。今季は初の2桁11勝を挙げ、リーグ3連覇に貢献した。苦労して先発の一角をつかんだだけに、ローテーションへのこだわりは強い。また救援の経験も豊富で、野手顔負けの打撃、走塁センスを併せ持つ。

15日にFA宣言選手として公示され、16日から他球団と交渉が可能に。DeNA、巨人、ソフトバンクなど複数球団が興味を示す中、オリックスはすでに条件提示も行い、残留を強く望む球団方針を本人に伝えている。プロ10年目に向けた決断が注目される。

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