23年度「三井ゴールデン・グラブ賞」の受賞選手が10日、発表され、阪神から球団史上最多となる5人が選出された。二塁コンバート1年目の中野拓夢内野手(27)が、広島菊池の11年連続受賞を阻止し初受賞。坂本誠志郎捕手(30)、大山悠輔内野手(28)、木浪聖也内野手(29)も初で、近本光司外野手(29)が最多得票で3年連続3回目の受賞となった。

快挙の一方で「惜しかった選手」は…。

伊藤将司投手(27)は投手部門で60票獲得。126票で受賞したDeNA東に及ばなかったものの、2位と健闘した。名門横浜(神奈川)仕込みのフィールディングで、何度も球場を沸かせてきた。村上頌樹投手(25)は29票と大きく引き離されながらも、リーグ3位の得票数だった。

また、シェルドン・ノイジー外野手(28)は「惜しい」に値する得票数だろう。61票はセ外野手部門で5番目。87票で受賞したDeNA桑原には26票差、4番目の得票数だった広島秋山には22票差だった。強肩の助っ人は今季、両リーグの外野手でトップとなる12補殺を決めている。何度も相手の進塁を阻止してきた印象は、やはり強かったようだ。フェンスを恐れないガッツあるプレーも目立った。

5人が受賞した阪神だが「予備軍」も控えている、といえる。

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