DeNAは11日、今永昇太投手(30)の今オフのポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認したことを発表した。横須賀スタジアムで取材に応じた萩原龍大チーム統括本部長(46)が明らかにした。近日中に会見が開かれる予定で、今永が自らの思いを言葉にする。すでに、先発補強を目指すカブス、ドジャースなど複数球団が水面下で調査。WBCで世界一に貢献した左腕への注目度は高く、争奪戦が予想される。

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今永が、メジャー挑戦への大きなステップを刻んだ。この日、萩原チーム統括本部長が「昨日、本人とも最終的に話をして、容認することを決めました」とポスティングシステムでのメジャー挑戦を容認したことを発表。今後は代理人契約を結ぶ「オクタゴン社」と話し合いながら申請の手続きを進める予定で、近日中に会見を開き、今永本人が自らの思いを語る。

DeNAの考えを貫き、今永の背中を押した。同本部長は「筒香選手の時もそうでしたけど、夢をかなえたいという気持ちと、それにたる実力があると判断した場合は、夢を応援してあげたいというのはずっと言ってること」と説明。「筒香選手の時と同じように、『いつかまたうちで凱旋(がいせん)してプレーしてくれたらうれしい』という話もした」と将来的な復帰を熱望した。

今季の今永はWBC決勝の米国戦に先発し、勝利投手になるなど世界一に貢献した。シーズンでは7勝4敗、防御率2・80で自身初の最多奪三振も獲得した。すでに、先発補強を目指す複数球団が水面下で調査。米球界関係者によれば、中でもシーズン中に編成トップのホイヤー編成本部長が視察に訪れたカブス、ドジャースなどが有力候補に挙がるとみられる。

DeNAでは同システムを利用し、メジャー移籍が決まれば19年オフの筒香嘉智以来となる。同本部長は「編成的にはめちゃめちゃ痛いので、補強の面と育成の面と同時にしっかりやらなければ」と今永の夢を応援しながら、補強に向けた準備も開始。すでに、オリックスからFA権を行使した山崎福、ソフトバンク戦力外の森、オリックス戦力外の中川颯、巨人戦力外の堀岡の本格調査を進めている。

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