DeNA三浦大輔監督(49)が、舞台裏や自身の思いなどを語る「月刊ハマの番長~シーズン3~」。今季の最終回は、リーグ優勝を逃した原因に言及しながら、現時点での来季のチーム構想、守護神、開幕投手などについて「番長の考え」を示した。【取材・構成=久保賢吾】

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-日本シリーズに進出したオリックスには交流戦で勝ち越し、阪神とは通算12勝13敗とほぼ互角だったが、差を感じた部分は

対戦成績を見れば、オリックス、阪神とは勝負できましたけど、全体を振り返れば苦手にしてるチーム、投手が極端すぎたのが顕著に表れた。チーム力は間違いなくついてきてる中で、2位から3位になったのは悔しいですし、そのあたりを改善していかなきゃいけないと感じています。

-対阪神はわずか1勝差ながら、12ゲーム差がついた理由は

タイガースが、セ・リーグの全チームに勝ち越した中で、うちは対阪神戦以外での負け越し、特にカープにやられすぎた(10勝14敗1分け)。それと阪神が8月、9月に大型連勝する中で息切れじゃないですけど、ついていけずにズルズルと引き離されてしまった。

-来季に向けた準備が進む中、現時点で確定するポジション、打順は

イメージしてるのはセカンド牧、サード宮崎。打順的には今年は牧が全試合で4番、宮崎は5番でしたから、そのあたりはイメージしています。外野で言えば佐野は筆頭になりますけど、そこ以外はキャンプ、オープン戦を見て、決めていきたいと思います。

-中継ぎに配置転換した山崎の復活がポイントの1つだが、来季の起用法は

何も決まってないです、今の段階では。(守護神は)何人かいる中での競争になると思います。

-開幕投手は監督の中では決定してるのか、それとも競争か

競争です。候補が絞られているのは、もちろんあります。最有力候補で言えば、東が一番近いところにいますけど、まだ決めてないです。

-毎年、監督自らが考案する来季のチームスローガンは

まだ、これからです。候補ですか? 「横浜○○」です(笑い)。毎年そうですけど、しっかりと思いを込めたものにしたいと思います。

-投手陣では小園、深沢、松本、徳山、森下ら楽しみな若手が控える

期するものもあると思うし、チーム内でもバチバチの争いをしていかないと。良ければ使うし、若手だから、ベテランだからって決めつけはしません。今年は三嶋も満足してないだろうし、入江も後半はケガで投げられなくて、伊勢も本来の力からしたらもっとできる投手。彼らにも火がつくような投手陣にしていかないといけないし、今年は激しい競争を起こせなかったので、もっともっとやっていかないといけないです。