若き侍ジャパンが互いに高め合いながら頂点にたどり着いた。オーバーエージで選出された最年長田口が中心になって交流を深めた。投手陣を中心に“田口会”を複数回開催。キャンプ前には「友達がいない…」と不安を吐露していた人見知りの赤星もすっかり溶け込んだ。根本と並んで最年少の秋広をムードメーカーに指名し、金子コーチの誕生日にはバースデーソングの歌担当に任命して、盛り上げた。

普段は関わりの少ない選手同士が積極的に意見交換し、学んだ知識を自チームに持ちかえる。根本は隅田に独特な軌道を描くチェンジアップについて質問。二遊間を組んだ小園と門脇は井端監督から直々に「遊撃論」を伝授された。

唯一のWBC組の牧は主将を置かない方針の中で自然に「キャプテン」と呼ばれ、4番としてチームを支えた。「23年アジチャン組」が、未来の侍ジャパンの中心を形作る。