セ界一の走り屋を目指し、ヤクルト並木秀尊が“車体”を変える。都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円増の1500万円でサイン。3年目の今季はリーグ3位の15盗塁。来季は盗塁王を目的地に設定した。「最低でも30盗塁はいきたい。ピッチャーの研究、スタートする勇気もそうですし、構えも確実にしていきたい」と試運転を繰り返し、頂への最善なルートを探し出す。

ボディーを変える。4年目のシーズンに向けて、既に筋量アップに着手。「車で言うと、もとのエンジンを、でかくするじゃないですけど、筋量あったほうが打球も力強くなりますし、けがしない体作りであったり、野球をやる上で必要だなと思って」。今季打率2割4分2厘からのギアチェンジへも走り出している。「まずは軽(自動車)から普通車ぐらいで(笑い)」。並木が馬力を上げる。