「アレンパ」採用よ!? 阪神岡田彰布監督(66)が27日、来季のスローガン候補の秀逸策を考案した佐藤輝明内野手(24)を絶賛した。兵庫・尼崎市で開催された「リーグ優勝及び日本一報告会」に出席。佐藤輝が先日のテレビ番組で「アレンパ」と発言したことを話題に挙げ、「初めて佐藤すごいと思った」と目を細めた。シーズン中は厳しい言葉を投げかけてきた主砲の会心のヒット作は、果たして採用なるか?

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岡田監督が珍しく、佐藤輝を褒めたたえた。尼崎市内で開催された「優勝報告会」でのトークセッションの締めくくり。「2年連続優勝はないんで、みんなでそれに向かって」と球団史上初のセ・リーグ連覇を誓いつつ、にやりと笑った。「また(スローガンの)言葉をね。なんかニュースで佐藤がええ言葉言ってたな」。司会者に答えを求められた佐藤輝は「『アレンパ』です」と堂々と回答した。

岡田監督は「『アレンパ』は思い浮かばなかった。初めて佐藤すごいと思った。これはなかなか大したもんだよ」と大絶賛。「僕も聞いてね、いいんじゃないかなと思ったけどね。まあうまいこと考えたな思うけどね、はっきり言うて」。これまでシーズン中などで佐藤輝に厳しい言葉をかけ続けてきた指揮官だったが、秀逸なワードセンスを発揮した主砲に目を細めた。

今季は「アレ(=優勝)」をもとにした「A.R.E.」を旗印に掲げ、18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一と見事に目標を達成した。「アレンパ」は「アレ」と「連覇」を掛け合わせたもの。新スローガンについては「もうある程度決まってるから。勝ったのに変える必要ないんやないかなあ」と思案。「『A.R.E.』をね、少しアレンジした形で。(後ろに)何か(言葉を)つけるって聞いたけど」と協議が進行していることを明かしたが、指揮官が褒めたことで、「アレンパ」も新たな候補に加わるかもしれない。

スローガン候補でヒットを飛ばした佐藤輝には、本業への注文も忘れなかった。「ホームランは率が上がっていったらもっと増えると思う。そんなフルスイングしなくてもね。(打率)3割近くは(狙って)ね、確実性を持ってやれば、自ずとホームランも増えてくると思う」。今季の打率2割6分3厘をアップさせれば、24本塁打からの量産が見込める。それが「アレンパ」への近道。新スローガンの発表が注目される。【古財稜明】

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