オリックス山下舜平大投手(21)が、パ・リーグ最優秀新人賞に輝いた。球団では21年の宮城大弥投手(22)以来2年ぶり11人目。 全267票のうち241票を獲得しての新人王。自身初タイトルに山下は「とてもうれしく思います。全く始まった段階では意識はしてなかったです。自分だけの力じゃできないことだと思いますので、本当に周りの方に感謝したいです」と喜んだ。

高卒3年目の今季、プロ初登板から9勝3敗と結果を残し、リーグ3連覇に大きく貢献。今季の開幕戦となった3月31日西武戦(ベルーナドーム)でプロ初登板&初先発で開幕投手を任された。同戦は6回途中1失点も勝ち負けがつかなかったが、続く4月11日楽天戦(楽天モバイルパーク)で5回無失点でプロ初勝利を挙げると、無傷の5連勝。開幕からすべて先発での5連勝は球団史上初の快挙だった。

7月にはオールスターにも選手間投票で初選出。シーズン終盤は「第3腰椎分離症」となり戦列を離れたが、多くの人の印象に残る活躍を見せた。

さらなる飛躍を感じさせる来季。とりたいタイトルを聞かれると「どれも一番になりたいなと思って練習している。その中でも防御率は個人の結果が表れる数字だと思うので、防御率にこだわってやっていきたいと思います」と力を込めた。

◆山下舜平大(やました・しゅんぺいた)2002年(平14)7月16日生まれ、福岡県出身。福岡大大濠では甲子園出場なし。20年ドラフト1位でオリックス入団。今年3月31日西武戦で1軍デビュー。今季は16試合の先発で9勝3敗、防御率1・61。名前の由来は20世紀前半の経済学者ヨーゼフ・シュンぺーター。190センチ、98キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸700万円。