楽天の三木谷浩史オーナー(58)が3日、後輩選手へのパワーハラスメント行為が発覚して楽天を自由契約となった安楽智大投手(27)の問題について、自身のX(旧ツイッター)に投稿した。

「安樂選手の一件に関しては、森井社長から事態の報告を受け、しっかりと全スタッフ、全選手にヒアリングをするように依頼をし、その結果保留者名簿には入れない決断をさせて頂きました。ロッカールームや選手間でのやり取り等に関して、球団として油断があり、被害にあった関係者、選手、ファンの皆様にお詫び申し上げます。今後は、このような事態を招かないよう、仕組み作りとハラスメントに対する教育を強化するとともに、よりオープンなコミュニケーションができる雰囲気作りに取り組みたいと思います。」(原文まま)と、コメントを記した。

球団は11月30日に記者会見を実施し、すでにハラスメントの相談窓口を設置したことを発表。12月中旬までに再発防止策をまとめ、春季キャンプ前に専門家を呼び、ハラスメント講習を行うなど、再発防止策を示していた。

★パワハラ騒動経過★

◆11月24日 「パワハラ疑惑」の安楽に1度目のヒアリング。

◆同25日 各紙で「パワハラ疑惑」が報じられる。食事会の誘いを断ると、その日の深夜に執拗(しつよう)に電話をかける行為や、ロッカールーム内で若手に下半身露出を強要し、笑いものにしていたという証言も出た。安楽本人の契約更改が延期となり、球団が自宅待機を命じる。2度目のヒアリング。選手、スタッフら137人にアンケートを開始。

◆同26日 アンケート締め切り。

◆同27日 選手会納会が中止。

◆同28日 同29日に予定されていた宮城・塩釜市とのパートナー協定締結式の延期を発表。

◆同29日 3度目のヒアリング後に森井社長が本人に自由契約の旨を伝える。

◆同30日 球団が記者会見。森井球団社長は「これまで報道がなされていた事象は、ほぼ事実ということが判明しました」と認め、自由契約にすることを表明した。

◆12月1日 日本野球機構(NPB)から自由契約選手として公示。