阪神栄枝裕貴捕手(25)が4日、正捕手争いへ、今オフから初動負荷トレーニングを取り入れたことを明かした。兵庫・西宮市の鳴尾浜球場で自主トレを実施。「体の柔軟性や可動域が広がれば、能力をもっと底上げできる」と大阪府内にあるジム「ワールドウィング」などに通い始めたという。「ケガもしにくくなるし、いいことだらけじゃないかなと」。

今季は2試合に出場し、3打数1安打、1犠打。日本一メンバーとして、ベンチ入りしていたが、出場機会は限られていた。「優勝決定後に、1試合しかスタメンでマスクをかぶらせてもらえなかった。オープン戦とキャンプで、(1軍の)宜野座に行けるかわからないけど、アピールして、(もし)オープン戦で1試合かぶらせてもらえたら、それがその年の命運を分けるぐらいの気持ちで」と心境を口にし、続けて「多分、本当に1年終わるんじゃないかなと思うくらいの。気持ちをこめて、もっとアピールしないとあかん」とまっすぐな瞳で熱弁した。

今オフは、岩崎の自主トレに2年連続参加予定。捕手としての課題に、コミュニケーションを高めたいと語る。「いろいろな人と会話をして、『こいつに座ってもらったらいい』と思ってもらえる、そういう会話を大事に」と力を込めた。【中島麗】

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