22年ドラフト1位右腕の吉村貢司郎(25)が8日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、500万円増の2100万円でサインした。ルーキーイヤーの今季は開幕ローテ入りを果たし、4月にはプロ初勝利をマーク。シーズン途中は上半身のコンディション不良で離脱し、結果的には12試合で4勝2敗、防御率は4・33だった。「他の人ができないような1年。そういった部分では良かった。でも途中で離脱してしまったり悔しい部分もすごくあった」と振り返り「1年間戦える体作りをオフにしっかりやっていって、来年は目標に書いたローテ投げきりをやっていきたい」と先を見据えた。

11月にはアジアプロ野球チャンピオンシップで、若き侍ジャパンの一員として参加。「トップクラスのプロで長くやっている人と関われた。いい話も聞けましたし、自分にどういったものが必要かも考えるきっかけになった。いろんなプレッシャー、緊張感があるなかで投げられたのは良かった」とかみしめた。「みんな共通しているのは自分を持っているな、と。そこは本当に大切なこと。自分自身見つけて改良していっていいものを目指して行くのは絶対必要。いろんな人の調整法、意識していることを聞けたのがプラスだと。投手コーチだった吉見さんだったり、質問したら親切に答えてくださいましたし、プラスになった」と学びの時間となった。

来季目標は「先発ローテを投げ切り、10勝は目指してやっていきたい」。レベルアップのためにも、他ジャンルとの異業種交流を深めていく。「野球だけに固まらずいろんなスポーツ選手とか、トレーナーさんだったりの話を聞いて、これでいいというところはないと思うので突き詰めてちょっとずつでも成長していければいい」と取り入れていく。「柔軟性だったらヨガだったりピラティスだったり。体を使う陸上系もある。整体系…。学べること学んで損はない」と視野を広げていく。(金額は推定)

【一覧】プロ野球12球団の契約更改状況