日本ハムが11日、前デトロイト・タイガースのアニュラス・ザバラ投手(26)と契約合意したと発表した。1年契約で年俸は1億1000万円プラス出来高(金額は推定)。背番号は42に決まった。ドミニカ共和国出身で190センチ、117キロの大型右腕。最速162・5キロの速球派で、新庄剛志監督(51)は中継ぎや抑え候補とイメージしており「多少コントロールがアバウトでも日本だと押し切れちゃうかも」と期待した。

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新庄ハムが着々と補強を重ね、8年ぶりリーグ制覇へ準備を整える。加入が決まったザバラは球団を通じ「勝利を積み重ね、リーグ優勝、そして日本一になる準備はできています。自分自身にできることを最大限に発揮し、チームの勝利に貢献できるよう精いっぱい励みます」と意気込んだ。

最速は101マイル(約162・5キロ)。力のあるストレートを武器とする。メジャーでの登板は22年の2試合のみだが、今季タイガース3Aでは65回2/3に登板し、103奪三振と量産してきた。新庄監督も「めちゃくちゃ速い!マックス162キロ超? それだけで期待できるね。多少コントロールがアバウトでも日本だと押し切れちゃうかも。ブルペンに厚みができそうだし今のファイターズに必要なものを運んできてくれそう」と期待した。

今季のブルペン陣はチーム最多51試合登板の池田や、抑えに転向し25セーブを挙げた守護神田中正の創価大同期ラインが奮闘し、勝利の方程式をつくった。いずれも150キロ超える直球をベースに力で抑え込むスタイル。新庄監督も「バッターからすると150キロを超えるまっすぐっていうボールは、1番打ちづらいから。変化球よりも」と話しており、ここにザバラが加われば、安定感は一気に増しそうだ。

先発陣は加藤貴が残留、FAでオリックスから獲得した山崎福、高卒4年目になる根本ら左腕に加え、右も開幕投手の伊藤、2年目のブレークが期待される金村、最速159キロを放る196センチの長身マーフィーも獲得。左右先発陣に加え、リリーフ陣もしっかり層を厚くし、最下位からの下克上につなげる。【永野高輔】

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