楽天は15日、後輩複数選手へのパワハラで自由契約となった安楽智大投手(27)の騒動を受け、「東北楽天ゴールデンイーグルス ハラスメント再発防止策」を制定したと発表した。ハラスメントの根絶を率先して行い、継続的に再発防止に努める。

森井誠之球団社長(49)は球団を通じて「改めまして、このたびは東北楽天ゴールデンイーグルスにおけるハラスメントの発生に関しまして、ファンの皆さま、そして関係するすべての皆さまに、多大なるご心配とご迷惑をおかけする事態となり、心より深くおわび申し上げます」と謝罪した。

その上で「ハラスメント根絶のため、『東北楽天ゴールデンイーグルス ハラスメント再発防止策』を制定いたしました。同じことを2度と起こさないよう、この再発防止策を実施していくことはもちろんですが、日ごろから球団としてコミュニケーションをしっかり取り、選手やスタッフも含め、意見を言い合える環境づくりに努めてまいります」と声明を出した。

 

「東北楽天ゴールデンイーグルス ハラスメント再発防止策」は以下の通り。

<1>定期的な面談の実施

チーム全員を対象に、年に2回、定期的な「面談」を行う。

<2>アンケート調査実施による実態把握

チーム全員を対象に、年に1回、定期的な「アンケート調査」を行い、球団としてチームの実態把握に努める。

<3>ハラスメント研修の実施

チーム全員を対象に、年に1回、定期的な「ハラスメント研修」を行い、ハラスメントに対する正しい理解を促し、ハラスメント防止に向けた啓発に取り組む。

<4>ハラスメント相談窓口の設置とその周知

チーム内において、ハラスメント行為が生じ、または生じるおそれがあることを認知した場合に通報・相談ができる「ハラスメント相談窓口」を設置(11月29日に設置済み)。また、チームエリア内でのポスター掲出、選手個人への携帯カードの配布により、「ハラスメント相談窓口」を周知する。