阪神中野拓夢内野手(27)が下半身を鍛え抜き、自身初の打率3割超えと首位打者を目指す。25日は兵庫県庁で行われた「兵庫県スポーツ賞特別賞贈呈式」に出席。「どうしても下半身が夏場以降弱くなってきて、自分のスイングをできなくなることがあった。改めて3割を打つ難しさを感じたシーズンではありました」。来季目標とする打率3割と首位打者獲得へ、課題を明確にした。

プロ3年目の今季は全143試合にフルイニング出場し、打率2割8分5厘、164安打。最多安打のタイトルを獲得したが、自身の成績には満足していない。7月に月間打率3割1分を記録したものの、8月以降は月間打率3割を超えられず。「疲れて体の開きが早くなったり、普段あまりない打ち方をしてしまう時がある。その時期を短くするために下半身を強くすることが大事」。今オフは下半身をいじめ抜く覚悟だ。

今後は年明けに本格始動する予定。「去年も(下半身トレは)やってはいたんですけど、あまり追い込むまでは…。刺激を入れる程度でやっていたので、そこを重量上げてやってみるとかいろいろ工夫しながら」。スクワットや内転筋を鍛えるトレーニングから下半身を安定させ、シーズンを通しての3割超えを狙う。

新選手会長として迎える来季、モチベーションは限りなく高い。「個人としてもまだまだ数字を上げられる。3割を目標にしていきながらやっていければ、チームにいい形で貢献できるかなと思う」。球団初のセ・リーグ連覇へ、粘り強い下半身を武器にナインを引っ張り抜く。【村松万里子】

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