「新虎の穴」の概要が見えてきた。阪神電鉄の久須勇介社長(62)が26日、松本真尼崎市長(44)とともに、都内の環境省で伊藤信太郎環境相(70)と3者対談を行った。25年3月に兵庫・尼崎市で開場予定の阪神2軍施設「ゼロカーボンベースボールパーク」について「常勝軍団に向けて大変期待の大きい施設」と説明。映像分析システム「ホークアイ」を導入するなど、ハイテク機器が集まる最新鋭の施設で若虎たちが腕を磨くことになりそうだ。

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○…阪神2軍施設「ゼロカーボンベースボールパーク」は、環境省が推進する脱炭素先行地域に選ばれ、同自治体・施設の中で初めて完成する事例として注目が高まっている。対談では伊藤環境相が「日本一おめでとうございます」と切り出すと、和やかなムードに包まれた。2050年のカーボンニュートラル実現、2030年に温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指し「この球場がトップランナーとして素晴らしい例を実現していってほしい」と言葉を送られた。久須社長は「持続可能な社会の実現に向けて少しでも何かできたら」と誓った。虎は「脱炭素」でも日本一の球団を目指す。