ソフトバンクの新入団選手が6日、福岡・筑後市の若鷹寮に入寮した。
ドラフト5位の沢柳亮太郎投手(23=ロキテクノ富山)は元日の地震で被災し、2年間勤めた会社もある北信越地方へ勇気を届けることを約束。「富山にある会社の方は見ていないので分からないですけど、被害が出てると聞きました。心配ですけど北信越地方に少しでも明るいニュースを届けられるように、自分が一番明るい姿を見せていきたい」と誓った。
特に震度7を計測した石川県能登地方は「能登半島も行ったことがあるのですごく心配です。最後の同期での旅行は金沢にも行ったので」と神妙な顔で語った。出身は東京都だが、プロ入りへの道を切り開いた富山や北信越地方への愛着は深い。「野球の面も生活の面もかなり変化があった。この2年間がなかったらここにはいないと思うので」。被災地にいた友人らにはすぐに連絡を取り「富山のみんな大丈夫だったので安心しました」と話した。
最速151キロの直球とフォーク、カットボールなどを操る本格派右腕。入寮にはオーダーメードのマイ枕を持参し「初めて買いました。睡眠も大事かなと思って。自分の好きな首の高さにして寝やすくしました」と白い歯を見せた。こだわりの睡眠グッズとともに9日から始まる新人合同自主トレに挑む。ルーキー最年長の即戦力右腕は「自分が一番年上なので、偉そうにしないで打ち解けられるようにしていきたい」と自覚をにじませた。
沢柳はロキテクノ富山の創部以来、初のプロ野球選手。会社の希望を背負って福岡入りした。「覚悟を持って、今年がいい1年だと思えるように」。春季キャンプのA組スタート、開幕1軍で被災地に明るい話題を届ける。【只松憲】
◆沢柳亮太郎(さわやなぎ・りょうたろう)2000年(平12)3月8日生まれ、東京都出身。明学東村山-明学大-ロキテクノ富山を経て、23年ドラフト5位でソフトバンク入団。22年の都市対抗では1イニングを投げて無失点。同社からは創部以来初のプロ入りを果たした。最速151キロの直球とフォーク、カットボールなどを操る本格派右腕として期待も高い。179センチ、88キロ。右投げ右打ち。契約金4000万円、年俸1000万円(いずれも推定)。
◆ロキテクノ 78年12月12日会社創立。産業用精密ろ過フィルターの専門メーカーとして、フィルター関連製品、ハウジング製品、オゾン関連製品の開発を行っている。国内外に拠点を持ち、北陸事業所は富山県滑川市大掛2066。ロキテクノ富山野球部は12年に創部。都市対抗には22年に初出場を果たしたが、初戦でJEF西日本に敗れた。



