オリックスのドラフト2位、河内康介投手(18=聖カタリナ学園)が「由伸部屋」に入れるような活躍を誓った。7日、新人12選手(育成含む)のうち6選手が大阪・舞洲の球団施設に入寮。河内は321号室に入った。寮の全40部屋のうち、5畳広い1軍選手部屋(16畳)は5部屋あり、現在は山下だけが今オフから使用。ドジャース移籍した山本が暮らしていた416号室は退寮後、ずっと空き部屋となっている。

河内は山本が使っていた部屋だと球団関係者から聞き、自らの数字と重ねた。「自分の誕生日がたまたま4月16日。416号室が何か縁があるというか、誕生日の数字の部屋で、山本由伸投手の部屋なんで、そこに入りたい」。1軍部屋には球団や寮長らの意向で実績を残した選手が入る。神戸から移転後は宮城や紅林が選ばれた。特に416号室は河内には意味を持つ“出世部屋”となる。

最速150キロ右腕は、もともと山本を目標に掲げていた。「負けが少なくて勝ちが多いのはすごいところ」。高校時代には地元に戻った際、京セラドーム大阪で投球を生観戦。「遠くから見たら球も速すぎて見えへんぐらいの感じやった」と衝撃を受けた。

部屋にはビーズソファ「ヨギボー」や小学校の先輩から託された「おさるのジョージ」のぬいぐるみを持ち込んだ。「今からがスタート。大阪で野球ができることはうれしいこと」。少しずつ実績を積み上げていく。【大池和幸】

◆河内康介(かわち・こうすけ)2005年(平17)4月16日生まれ、大阪府出身。愛媛・聖カタリナ学園から昨年ドラフト2位でオリックス入団。バックスピンのかかった強烈な速球を持ち味とし、ついた異名は「伊予の吉田輝星」。契約金5000万円、今季年俸600万円(いずれも推定)。180センチ、72キロ。右投げ右打ち。

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