日本ハムのドラフト1位細野晴希投手(21=東洋大)が8日、球界初? の“トラック入寮”でプロ生活をスタートさせた。千葉・鎌ケ谷の勇翔寮に現れたのは、両親が乗ったクレーン付き3トントラック。「家の仕事の関係でトラックがあったので(大きい荷物を)全部積んできました」。

家業は墓石を扱う老舗「細野石材店」を営む。トラックには普段から大きな石を運ぶためにクレーンが付いており、この日は積んできた冷蔵庫を父がクレーンで降ろした。「引っ越し業者に任せることを自分たちでやった感じです」。

細野は兄が運転し、妹も同乗した軽自動車に乗って勇翔寮にやってきた。持ち込んだのは寝具メーカー西川のマットレス。「(昨年の)WBCで大谷選手が持ってきてましたよね。それを見て、これぐらいしないとダメだと思って、お金をかけようと思いました」。

1年前から愛用し、これからは遠征先にも持ち込んでコンディション維持に努めるつもりだ。「長い目で見て一番良い投手になるのが目標」と話す期待のドラ1左腕は1度決めたら、やり通す性格。「それが関係あるか分からないけど」と笑いながらも、家業同様? に意志は「固い方です」。愚直にプロの世界を駆け上がる。【木下大輔】

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