中日に移籍した前巨人中田翔内野手(34)が11日、大分市内での自主トレを公開した。技術、自重系のトレーニングに加え、インナーマッスルを鍛えるメニューも追加。20年日本ハム時代以来、両リーグでの打点王獲得をにらんだ。

「質も量もしっかり追い込めている。鍛える意味合いが変わってきている。コアなトレーニングが必要となってメニューを組んでもらった。インナーを意識しながらパワーをつける」。ともに自主トレを行う、一回り以上年下の巨人秋広優人内野手(21)を上回る筋肉量、パワーを誇る。ベテランは加齢を意識したトレーニングも並行して実施。昨年11月の入団会見では「毎年、打点王は狙っている」と語っており、自身4度目の打点王への本気度がにじんだ。

「いろんな話をみんなとできればいいな。仲良くするのは当たり前。投手、野手が関係なく仲がいいチームは強い」と2月のキャンプでは、チーム一丸へのけん引役にも意欲を見せた。過去3度の打点王は札幌ドームを本拠地にした日本ハム時代。「同じぐらいの広さ(のバンテリンドーム)にまた戻っちゃった。また頑張んないといけない」。丸刈り頭で体をいじめるスラッガーからは、今季への気合がにじみ出ていた。【伊東大介】

【関連記事】中日ニュース一覧