今季からプロ野球ウエスタン・リーグに参戦する「ハヤテ223(ふじさん)」が11日、始動した。本拠地の静岡市清水庵原球場で合同練習を行い、現時点での内定者29人のうち24人が参加。新球団として、新たな1歩を踏み出した。

練習前には円陣が組まれ、赤堀元之監督(53)が「上を目指す気持ちを強く持って、勝ちを分かち合えるように頑張っていきましょう」などと訓示。ノックでは自らバットも握った。選手も1人1人あいさつ。野手最年長となる元ロッテ福田秀平外野手(34)は「赤堀監督を胴上げできるように、頑張っていきましょう」と盛り上げた。

初日はキャッチボールやノックなどを消化。群馬大医学部から加入の竹内奎人投手(24=静岡高出)は「徐々に声も出てきて、雰囲気も良かった」と充実した表情で汗を拭った。元DeNA池谷蒼大投手(24=静岡高出)は昨年末に左肘のクリーニング手術を受け、4月をめどに復帰を目指す。「まずは、できることにしっかり取り組んでいきたい。個人的な目標はNPBに戻ることだけど、同じぐらい静岡の野球も盛り上げていきたい」と話した。

チームは23日まで合同練習を行い、25日からは全選手でのキャンプを開始する。指揮官は「1シーズン戦う力をつけなければいけない。技術面だけでなく、体力もしっかりつけていきたい」と意気込んだ。【前田和哉】