楽天ドラフト2位の坂井陽翔投手(18=滝川二)が15日、初ブルペンで高校生離れしたスピンの効いた直球を披露した。仙台市の2軍施設で行われた新人合同自主トレに参加。捕手を立たせた状態でカットボールを交えながら18球を放った。昨年12月28日以来の傾斜を使った投球練習だったが「感覚的には全然良かった」とうなずいた。

真っすぐで押していける投手を目標に掲げ、直球の理想像は元阪神の藤川球児氏の「火の玉ストレート」だという。「見ててもスピード表示以上の球に見えますし、打者が分かってても当たらないような真っすぐを自分も投げたい」。12日のNPB新人選手研修会では、藤川氏の講義を受け、けがをしない体作りについて質問した。憧れの人とのやりとりに「自分の中でも貴重な時間だったんで、ほんとにありがたかったです」と振り返った。

投球練習を見守った小山2軍投手コーチは「言い方は悪いですけど、高校生は高校生らしいボールが基本なんですけど、真っすぐだけであれば、完成されてるような真っすぐを投げている」と評価。ボールを受けた横山ブルペン捕手は「特徴のあるホップ成分が強そうな真っすぐを放っていて、特長を伸ばしていって真っすぐで勝負できるような投手になってほしい」と期待を込めた。

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