侍ジャパン井端弘和監督(48)が、100人規模から絞り込む。21日、愛知・犬山市で野球教室に参加。イベント後、強化試合欧州代表戦(3月6、7日=京セラドーム大阪)に向け、“ガチメンバー”を含む100人近い選手にオファーを出したことを明かした。11月の「プレミア12」を想定したもので、井端監督は「11月のプレミアでイメージしてますよという、こっちの意思は伝えたかったので」とメッセージを込めてオファーを送った。

全12球団から届く招集可否の返答をもって、23日のスタッフ会議で絞り込み作業に入る。コンディションやチーム事情により、最終的には若手を含めたチーム編成になる可能性があるものの「遊撃手」は特に競争力を高めていく。

若手中心で臨んだ昨年11月の「アジアプロ野球チャンピオンシップ」をけがで辞退したオリックス紅林は再度オファー。「見てみたい1人。あの若さであの体。非常に貴重。短期決戦でも打つので」と身長187センチ体重94キロで、昨年の日本シリーズでは打率4割をマークした数少ない大型内野手の右打者を高く評価する。明大・宗山ら現役大学生も含め、さらなる可能性を引き出す。

投手では10カ月後を見据え、最速160キロ右腕オリックス山下らを幅広く構想。コンディションを配慮しながら「まだ分からない。その辺は臨機応変に」と、慎重に選考していく。【栗田成芳】