ドラ1の“鼻”に0・03ミリの難敵が迫っている。巨人ドラフト1位・西舘勇陽投手(21=中大)がキャンプ地宮崎入りを前に一抹の不安をのぞかせた。「花粉症ひどくて、それがいちばんつらい」。大学時代も春季キャンプは宮崎だった。くしゃみと鼻水…。ポケットティッシュでは足りず、トイレットペーパーで封じ込もうにも「ひどい顔をしていました」と甘いマスクが崩れた。

一方で別の不安は解消した。卒業までに残していた4単位は入寮後に無事取得。中大法学部法律学科卒業を手中に収め、自室に持ち込んでいた手のひらサイズのポケット六法も「もう開くことはないです」と野球に全神経を集中できる。

22日は川崎市のジャイアンツ球場での新人合同自主トレでブルペン入りした。片膝立ちの捕手にカーブ3球を含む30球を8割程度の力感で投げ込んだ。「投げ方の理想というかイメージの中でカーブの投げ方が一番いい」と腕の振りを確かめた。ここまでの調整は順調そのもので、28日からの宮崎での1軍合同自主トレに合流する。

1軍キャンプスタートが決まった“花”のドラ1が間もなく宮崎に上陸する。【黒須亮】

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