末恐ろしい。オリックス山下舜平大投手(21)が23日、大阪・舞洲の球団施設で今オフ2度目のブルペン入り。捕手を立たせた調整投球ながら、早くも151キロをマークした。2年連続の開幕候補。昨年8月末に腰を痛めて離脱し、再起を図る最速160キロ右腕が、キャンプに向けてペースを上げてきた。

「順調です。この前のブルペンと(気温が)5度くらい違ったけど、球速も上がったので。(力の入れ具合は)8割くらいですけど、今の10が、本来の10ではない。今出せる強度で」。18日に続く中4日のブルペン。前回も150キロを計測。今回は寒波が投球動作に影響を与える中で、さらに1キロ上げてきた。

周囲もうなった。見ていたチームメートは「あんなの打てねえよ…」とため息。古参スタッフも「立ち投げで150キロとか見たことない」。福良GMはキャンプ前の立ち投げの151キロについて「(山本)由伸とかも出してたんじゃないか。まだまだ、これからや」。比較の対象からもスケールの大きさが感じられる。

中嶋監督からは宮城、東、田嶋と並ぶ先発の柱として期待されている。先日の自主トレ公開取材では防御率1点台前半を目標に掲げた。1日5食で一回り大きくなった体で、球界を席巻する予感だ。【大池和幸】

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