DeNAが23日、“スティーブ・ジョブズ流”でスタッフ会議を開催し、26年ぶりのリーグ優勝に向け、意思統一した。

昨年5月ごろから進められた球団マネジャーの極秘プロジェクトで、例年ならホテルなどで実施するスタッフ会議を横浜市内の映画館で初開催。かつて、米アップルの共同創設者のジョブズ氏が、iPhoneの製品発表をした時のように、大型スクリーンの前で各部門の部長などが壇上から語りかけた。

常に進化を求めるDeNAスタイルで“お堅い”会議に創意工夫を加えた。集まった約130人のスタッフは、売店で球団から支給された引換券と飲み物を交換。ポップコーンはなかったが、会議開始前は映画の上映前に流れる予告編もスクリーンに映され、本物感を演出した。三浦監督は「予告、流れてましたねぇ。『あぶない刑事』がね」と笑顔。「DeNAらしくていいんじゃないですか。いい試み」と話した。

会議後には、ドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)、同2位の松本凌人投手(22=名城大)、同4位の石上泰輝内野手(22=東洋大)、同6位の井上絢登内野手(23=四国IL徳島)の新人4選手のA班(1軍)入りも発表した。度会について、三浦監督は外野でのキャンプスタートを明言。新人4選手については「全てが初めての体験なのでありのまま、今のままを出してくれたらいい」と背中を押した。

キャンプ序盤からバチバチのサバイバルが予想される。昨年同様に大和、宮崎らベテラン組は鹿児島・奄美のB班(2軍)スタートが濃厚。2年目の松尾、3年目の小園はA班スタートが濃厚で、育成の村川らもA班入りする可能性がある。昨年の会議後はチーム出塁率3割2分以上など、数値目標を公表したが、三浦監督は「今年は一切公表しません」と明言。頂点のみを目指す。【久保賢吾】

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