DeNAドラフト1位の度会隆輝外野手(21=ENEOS)が沖縄入りを前に頭を悩ませた。24日、沖縄・宜野湾でのキャンプA班(1軍)スタートが発表された。初キャンプでのアピールへ「いいキャンプにできるように、自分の成長につながるようにやっていけたら」と引き締めた。

球春到来へ高揚感が高まる中、悩みの種は「守り神」の置き所。入寮時に持ち込んだ自作のシーサーは、青星寮の自室ベッドの横に大切に置いてある。「あのシーサー、大事なんですよ。マジで守り神なので、大切にしたい。居てくれるだけで自分を守ってくれるような安心感がある。持っていく最中に壊れるのが一番怖いので…包んで持っていくのか、お留守番してもらうのか、どっちかにしようと思います」と出発ギリギリまで考え抜く。

守り神のおかげで? 調整は順調に進む。この日はライブBPの打席に立って4打数2安打。昨季までDeNAで通算227試合に登板し、現在は球団アナリストの平田真吾氏からも右前打を記録し「良い経験が出来ました」とうなずいた。新人合同自主トレ期間中の実戦形式突入は他球団を含めても異例。初実戦となる2月10日の紅白戦へ照準を合わせる。

これまでのフリー打撃では引っ張りの打球が大半だったが、この日はテーマを「逆方向」に設定。左中間への柵越えを放つなど、ポテンシャルを見せつけた。「日々の練習を無駄にすることなく、1日1日を大切に成長できるようにやっていけたら」と度会。シーサーの起源の地・沖縄で一旗揚げる。【小早川宗一郎】

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