指揮官の言葉に発奮しないはずはない。プロ2年目の阪神森下翔太外野手(23)が25日、絶対的レギュラーへの誓いを立てた。先輩大山とともに甲子園球場で行われた「2024新作グッズ内覧会」などに登場。「近本さんのような絶対的な外野手、今シーズンしっかり戦い抜いてそういう存在になれれば」と理想を描いた。前日24日に岡田彰布監督(66)が三塁や遊撃、昨季森下が就いた右翼、左翼について「分からんよ」と発言。今季の定位置を確約しない方針を明かしたばかりだった。

森下は昨季94試合に出場し、打率2割3分7厘、10本塁打で、終盤は主に3番打者を担った。だが、今季もアピールする立場であることは変わらない。激しい外野手争いで目標とするのは、不動の1番打者としてチームを日本一へ導いた近本光司外野手(29)だ。

「守備走塁は100%目指せる部分でもあると思う。打撃だけじゃなくて総合的に見て、安定した選手を目指していきたい」。絶対的な安定感で守り続ける中堅手のように、打だけではなく走攻守でアピール。春季キャンプから存在感を示し、外野の定位置を奪う。

そうなれば知名度もグーンとアップする。内覧会では9選手がプロデュースしたキャップもお披露目され、森下がチョイスしたのは犬のイラスト。「犬自体はずっと好きでした。中型犬か大型犬を飼いたいです。めっちゃかわいいので憧れています」と犬好きの一面をのぞかせた。昨年のグッズ売り上げ上位は近本、中野、大山。森下はトップ10入りを果たすも、上位の壁は高い。自身のグッズプロデュースにも意欲的な23歳は、まずは野球で成績を残す。

「チームの看板の選手がグッズをいっぱい出せると思う。いち早くチームの看板となる選手になって、なおかつしっかり結果も残して信頼されるような存在になりたい」。絶対的レギュラーとして結果を出し、虎党の心をわしづかみにする。【村松万里子】

【関連記事】阪神ニュース一覧はこちら―>