金の卵に英才教育だ! ソフトバンクは26日、春季キャンプのメンバー振り分けを発表し、ドラフト1位の前田悠伍投手(18=大阪桐蔭)は宮崎で行うB組(2軍)スタートが決まった。福岡・筑後市のファーム施設で行うC組(3軍)でじっくり育成というパターンも考えられたが、高卒1年目の未来のエース候補を宮崎キャンプに抜てき。福岡市内のホテルで監督・コーチ会議を終えた小久保裕紀監督(52)は「彼には特別育成プログラムができ上がっているので、それに沿ってやっていきます。宮崎に連れていく理由はドラフト1位(だから)。この世界に平等はないので」と“特別扱い”を強調した。

同2位の岩井俊介投手(22=名城大)ら大卒・社会人ルーキーと同じB組スタート。A組(1軍)を含め、宮崎に行く75選手の中では最年少になる。育成プログラムは、ブルペン入りの日程や体力、筋力トレーニングなど、事細かく作成。キャンプ中のA組昇格の可能性について小久保監督は「ないです」と否定しつつ、「他の即戦力ピッチャーとは全然ペースが違う。それはよしとしました」とドラ1特権で優遇する。

かつて、メッツ千賀を育てた倉野1軍投手コーチ兼ヘッドコーディネーターのもとで、慎重に階段を上らせる。指揮官も倉野コーチには全幅の信頼。「ドラフト1位で、球団が期待して大きなお金で契約した選手をちゃんと一人前に育てる。倉野コーチの近くで」とエース道を歩ませる。

前田悠は筑後での新人合同自主トレは、キャッチボールまでにとどめている。指揮官は「(キャンプ)初日からブルペンに入ることもない」と明言。じっくり確実に鷹のスター街道を歩ませる。【只松憲】

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